2017.5.1|交通事故の初期対応~④警察による実況見分
こんにちは、ゆるり鍼灸整骨院の山下です。
今回は交通事故の初期対応の続編です。
警察による実況見分をご説明させていただきます。
交通事故が発生し警察に通報を入れると、数分で警察官が到着します。
警察官は事故現場の処理を行いながら、事故の当事者に事情を聴取します。
↳実況見分と呼ばれ、交通事故証明書や過失割合の決定に重要です。
警察による実況見分には自分の主張をしっかり伝える
事故直後で興奮や緊張が高まっていますが、自分が重大な違反や過失を
犯しているわけではなく、交通事故の被害者になってしまった場合には、
落ち着いて自分の主張を伝えるようにしましょう。
以下のポイントを知識として身につけておけば、さらに自信をもって対応できるはずです。
実況見分とは?
交通事故においては、事故がどのような原因で発生し、どのようになったかを記録するもので、
事故発生直後に事故当事者の立会いの元で行われます。
この時に作成される調書は実況見分調書と呼ばれます。
裁判において非常に重要な意味を持つ実況見分
事故が発生した状況や被害の程度を明らかにするため、現場に残された物的証拠についても、その存在や状態を五感で認識し事故の真実を発見するために捜査を行うものです。
裁判において、実況見分調書は事故状況を証明する最も重要な証拠ですので、実況見分には最大限の注意を払って応じる
ことが必要となります。
供述調書とは?
実供見分を元に作成された実況見分調書を元に供述調書が取られます。
交通事故当事者の供述を聴取し、被害者と加害者の同意を取り、双方の署名捺印が行われて成立するものです。
供述調書は警察から検察庁へと送られ、起訴・不起訴の判断が行われます。
※供述調書は過失割合の決定に大きな意味を持つ、納得いくまでサインはしないこと!!
交通事故後の示談交渉や損害賠償請求に重要な過失割合は、実況見分調書や供述調書を元に決められます。
場合によれば、被害者だと思っていたのに加害者になってしまう、または責任を負わされてしまう事にもなりかねないので
正しい調書の作成を求める必要です。
被害者となった場合、必ず病院に行っておくことが重要です!!
交通事故の場合は軽いケガであっても、必ず病院に通院するようにしましょう。
後日痛みが出てきても数日経ってから病院にかかった場合に事故との因果関係が立証できない事があるからです。
交通事故による治療、自動車保険でのお悩みなど事故に関わるご相談も随時受付しておりますので、
ご自身やご家族、周りの方でお困りの方がいらっしゃいましたら、
阿倍野区ひまわり鍼灸整骨院、天王寺区ゆるり鍼灸整骨院までお気軽にご相談下さい!
2017.4.24|GWの交通事故防止について
こんにちは。ひまわり鍼灸整骨院の西口です。
これから、大型連休を利用して車での遠出を計画されている方も多いのではないでしょうか。
ただ、GWは免許取り立ての学生や普段あまり運転していない方が、知らない場所で運転するような時期になります。その為、交通事故が多発する時期になりますので注意が必要です。
H28の大型連休(4/29~5/8の10日間)において、
交通事故で亡くなった人は、全国で118人
人身事故の発生件数は、9999人
負傷者は12768人
★1日平均で、約1000件の交通事故が発生し、約1277人が負傷し、約12人が亡くなっておられます。
また、飲酒運転による交通事故も69件発生し、8人が亡くなられています。
楽しい旅行が交通事故によって悲しい思い出にならないように、次のことに注意して安全運転を心がけましょう。
- ゆとりある計画(プラン)を考えましょう
行楽シーズンには、道路が大変混雑します。
特に、遠出をされる方も多いため、相当の通行量の増加が見込まれます。事前に行き先までの交通状況をしっかり調べて、例年以上にゆとりのある無理のない計画を立てましょう。
また、ある程度の混雑を想定しておけば、焦ったり、イライラしたりすることもないはず。
時間のゆとりは心のゆとりにつながります。
- 車と自分の健康チェック
お出掛けの前には、車の点検と同時に、睡眠を十分にとり、自分の健康状態にも注意しておきましょう。ちょっとした不調が、大きな事故につながることもあります。
GW期間中は自動車修理業者も病院もお休みのところが多く、旅先での故障や病気は大変、困ると同時に、せっかくの楽しい気分が台無しになります。
- シートベルト・チャイルドシートは必ず着用!
車に乗る際は、ドライバーも同乗者も必ずシートベルトを着用しましょう。特に、後部座席の人も着用を徹底しましょう。
万一の事故の場合、自分自身や自分の大切な人の命を守ってくれます。
また、赤ちゃんやお子さんを同乗させる場合は、安全確保のためチャイルドシートを使用しましょう。
- 運転はゆとりをもって
スピードの出し過ぎや、無理な追い越しは事故の元です。目的地に早く着きたい気持ちを抑え、ゆとりと思いやりの気持ちを持って、安全運転を心がけましょう。事故が起きてからでは遅いのです。
- 同乗者も安全を心がけましょう
運転者にむやみに話かけたり、無理、無謀な運転を煽るような言動は慎みましょう。
運転者がスマホを使ったり、カーナビに気を取られていたら注意してあげて下さい。また、子供の行動が運転の邪魔にならない様に気をつけましょう。
- 無事、帰宅するまでは気をゆるめずに
夕暮れ時や夜間は、周囲の状況が見えにくくなるように、外出の帰りは疲れも溜まっています。
そのため、早めのライト点灯を心がけ、少しでも疲れを感じたら十分に休息を取りながら、家に到着するまで気を緩めずに運転しましょう。
交通事故による治療、自動車保険でのお悩みなど事故に関わるご相談も随時受付しておりますので、
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2017.4.11|【第三者行為による傷病届】について
こんにちは!ひまわり鍼灸整骨院の西口です。
前回、交通事故の際に健康保険を使用して治療を受けることが可能な場合があるということをお話ししましたが、
健康保険を使用するには『第三者行為による傷病届』を自分が被保険者になっている健康保険所轄事務所へ提出しなければなりません。
第三者行為による傷病届とは?
交通事故に限らず、第三者の行為(本人に責任がなく、他の誰かに原因がある)によって負傷した被害者が、
健康保険で診察を受ける際には必ず提出しなければなりません!
なぜ提出しなければならないのか?
健康保険では、基本は自らの疾病、ケガに対しての給付で、第三者による被害を受けた場合は提出しないと原則として給付が受けられません!!
また、保険者が加害者(損害保険会社)に対して、立替えた医療費を請求する際に必要になります。
◆自動車事故等の第三者行為によりケガをしたときの治療費は、本来、加害者が負担するのが原則です。しかし、業務上や通勤災害によるものでなければ、健康保険を使って治療を受けることができますが、この場合、加害者が支払うべき治療費を健康保険が立て替えて支払うこととなります。
流れとしては、、、
(参照;全国健康保険協会、健康ガイド)
交通事故による治療、自動車保険でのお悩みなど事故に関わるご相談も随時受付しておりますので、
ご自身やご家族、周りの方でお困りの方がいらっしゃいましたら、
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2017.4.3|交通事故で健康保険の使用が適切な場合とは?
こんにちは!ひまわり鍼灸整骨院の西口です。
季節の変わり目で気温の移り変わりが激しくなってきておりますので、
些細な体調の変化や痛みの変化には十分にご注意ください。
今回は交通事故の治療で、
自身の健康保険を使っての治療を受けることについてお話したいと思います。
交通事故によって、むち打ちなどのケガをしてしまった場合に病院や接骨・整骨院へ治療のために受診されると思いますが、
受診の際にかかる費用は原則として自賠責保険の補償によって支払いが行われます。
ただし、事故の状況や場合によっては、ご自身の加入している健康保険証を使用して治療をうけた方が良いことがあります。
健保使用がやむを得ないケースとは?
①ひき逃げなどで加害者が特定できない場合
②患者側の過失が大きい場合
③加害者が任意保険に未加入かつ支払い能力がないと考えられる場合
④痛みが強く治療期間が長期に渡ると考えられる場合
上記の場合には、健保使用により治療費を抑えていく方が良いのですが、
その理由として、
・治療費が自賠責保険の限度額を超えた場合に、加害者が任意保険に加入していなかったり、資力がないと超過分を相手側から回収できないリスクがあります
・自身の過失が大きい場合に、過失割合が厳密に補償限度額から相殺されますので、治療が長期化し治療費がかさんだ場合には入ってくる慰謝料が少なくなる可能性があります
・ケガの程度が重い場合に、通院期間や日数が増えると傷害の補償額の120万円を超過してしまいやすく、そのような場合に損保会社から治療費の出し渋りや治療の打ち切りをされてしまう場合があります。
交通事故で健康保険を使用するには?
①医療機関への申し入れ
診察・診療前に健康保険を使用したい旨を明確に意思表示してください。
②『第三者行為による傷病届』を保険者に提出
自分が被保険者となっている健康保険所轄事務所へ必ずご自身で提出してください。
交通事故による治療、自動車保険でのお悩みなど事故に関わるご相談も随時受付しておりますので、
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2017.3.7|交通事故の初期対応~③《相手の身元&事故状況の確認》
こんにちは。ひまわり鍼灸整骨院の西口です。
今回は事故に遭った際の初期対応の続編です!
警察が到着するまでの数分間に行うべきこと!
交通事故が発生し当事者となってしまった場合、まず行わなければいけなかった事…
それは、
①負傷者の救護
②警察への通報
でしたね!
警察官や救急車が到着するまでの数分間 (統計によると警察の到着平均時間は7分、救急車の到着平均時間は8~9分)、
何を行えばよいのか?事故に遭った直後はパニックになり、何をどうしたらよいのか分からなくなる事かと思います。
ただ、警察や救急車が到着するまでの数分間、現場には事故の当事者と目撃者しかいません!
当事者が、この数分間をどう使うのかで、その後の事故処理や示談交渉が順調に進むのか、紛糾してしまうのかが決まってしまうと言っても過言ではありません。
ケガの程度が軽傷で、普通に歩いたり、話をしたり出来るようであれば以下のことを行うようにしてください。
- 初めに相手の身元確認を行います。双方の名前と連絡先を確認し交換しましょう。念のため、免許証を見せてもらったり、名刺をもらったりして、聞き間違いが無いかどうか、本当に合っているのかどうか確認しておく事が大切です。
- また、この時に後々、忘れてしまっては意味がありませんので、必ずメモをとって確認出来るようにしておきます。メモが無い場合は携帯やスマートフォンでの録音機能やカメラ機能を利用するのが良いでしょう。*もし万が一、相手が名前や連絡先を教えてくれないという場面になってしまった場合は、無理矢理に聞きだすのは控えて、車や車両ナンバーをメモするか、写真で撮影しておきましょう。
- 事故の相手が加入している保険会社も確認しておくと、よりスムーズに示談交渉が進みます。示談交渉では、加害者となった運転者ではなく、保険会社の代理人が話し合いを進めるケーひておきたいところです。
- 現場の状況はしっかりと記録しておきましょう。事故状況を示す重要な証拠となるものは出来れば写真などで撮影しておきましょう。
- 事故の目撃者の確保が出来るとベストです。当事者とは利害関係の無い第三者の証言は警察や保険会社に信頼されます。加害者、被害者、どちらにも有利になる可能性がありますが、より正当な過失割合の算定や損害賠償金の算出に重要となります。
警察や救急車が到着するまでの数分間で行うべきことは以上ですが、事故の当事者が大きなケガを負っていないという事が大前提です!
何をおいてもケガをされている人がいた場合には、負傷者の救護が第一優先です。
また自分自身のケガの状況も悪化させないように注意しましょう。
交通事故による治療、自動車保険でのお悩みなど事故に関わるご相談も随時受付しておりますので、
ご自身やご家族、周りの方でお困りの方がいらっしゃいましたら、
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